64kBに込められたドラクエ1のコピーライティング

ドラゴンクエスト11発売発表!!

 

初代ドラゴンクエストが発売されて、来年で30周年を迎えるそうです。

 

そして、それに合わせる形で、先日ドラクエ11の発売が発表されました。

 

なんと、今作は3DS、PS4、そしてまだ見ぬ任天堂NXと、

3種類ものハードで発売されるらしいです。

 

どんだけ開発費をかけてるんでしょうか・・・^^;

 

僕は小学生当時、次作のドラクエ2から買ったものの、

あまりに難しすぎて、クリアできませんでした。

 

子供の頃はゲームに夢中でしたが、大人になってからRPGには触れなくなりました。

 

あのファンタジーの世界にどっぷりと浸かると、そこから出るのが辛いのです。

 

ああ、また明日も会社か~と思うと、それまでの楽しさが一気に冷めてしまいます。

 

まあ、会社員でもなくなったので、忙しくない時間ができたら、

やってみてもいいかなと思います。

 

中古でしか買わないでしょうけど^^;

 

dorakue11

 

初代ドラクエのおそるべき容量の低さ

 

そんなドラクエですが、初代ドラクエのソフトが、

どのくらいのメモリ(容量)で作られているか、ご存知ですか?

 

答えはたったの64MB!

・・・ではなく、なんと、1000分の1の64kBなんだそうです。

 

64kBがどのくらいの容量かというと、携帯の待ち受け画像程度です。

 

しかも、スマホみたいに綺麗な画像ではなく、ガラケー並の粗い解像度です!

 

実際にゲームをされたことがある方はわかると思いますが、

待ち受け画像程度に、あの伝説がパッケージされているなんて、

驚くほかありません。

 

 

そんな低容量ですから、ゲームの内部データには、

容量を節約するための、苦肉の策がとられています。

 

例えば、ゲーム中に登場するカタカナの総数は

たった20文字しかありません。

 

しかも、そのうちの、「ヘ」と「リ」は、ちゃっかり平仮名と併用しており、

ピュアなカタカナ(?)は実質18文字です。

 

そして、ああいう作風なので、地名や大半のモンスター名は、もちろんカタカナです。

限られた20文字だけで、名前を作らなければなりません。

 

有名な最弱モンスター「スライム」も、貴重な20文字のうちの4文字を使っています。

 

 suraimu2

 

 

そんなにしてまで容量を削っておきながら、お姫様をお城に連れて帰る途中で宿屋に泊まると、

宿屋のオヤジに「ゆうべはおたのしみでしたね」とか言われちゃいます(笑)

 

これだけははずせなかったんでしょうね^^;

 

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ゲーム中に存在しないアレフガルド

 

初代ドラクエ1の世界には、アレフガルドという名前があるのですが、

ゲーム内にはアレフガルドという文字は、一切登場しません。

 

「ア」と「フ」がNGワードだからです(笑)

 

アレフガルドはゲームの説明書などに登場します。

 

こんなところにも、涙ぐましい努力を感じますね。

 

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コピーライティングとは?

 

さて、いろんな役(ロール)を持った人物が登場するので、

ドラクエみたいなゲームを、ロールプレイングゲームと言います。

 

王様から依頼を受けたり、町の人の悩みを解決したりと、

すべて人々との会話が基本となりますし、

逆に、会話が世界を作っていると言えます。

 

 

そういう意味で、ロールプレイングゲームって、

「コピーライティング」以外の何者でもないなと気づきました。

 

コピーとは文章のことを言い、ライティングと来るので、

コピーライティングは直訳すると「文章を書くこと」という意味になりますが、

コピーライティングとは、いわゆる売り文句というか、

特に、人に物を買わせたり、行動を促す、人を動かす文章のことを言います。

 

せどりや転売をしていると、

文章を書くということの必要に迫られることは少ないと思いますが、

直接的にセールスをしたり、情報発信をするのに必須のスキルです。

 

ドラクエでは地名やモンスター名、登場人物の会話すべてが、

アレフガルドの世界観を作っています。

 

その世界観がしっかり構築されているからこそ、

アレフガルドの言葉は、ゲーム中に出てこなくても頭に入ってくるし、

制約を受けながらも、人の胸を打つゲームを作れるのかもしれませんね。

 

例えば、このブログでは会社に雇われることだけが、稼ぐ方法じゃないんだよ、

そして、それを知ることで生き方も変わるよ、という世界観をお伝えしています。

(えっ!?そうなの?そんな感じ全くしないと思われるかもしれませんが ^^;)

 

 

その世界観を裏付けるものが、ひとつひとつの記事であるのです。

 

ですから、その世界観がぼやっとしていると、記事もぼやっとしたものになるし、

逆に、記事に一貫性がなければ、世界観も作れません。

 

一貫性と言っても、転売だけについて語るとかという意味ではありません。

 

逆にどんなテーマのことを書いても、

自分が望む世界と繋がっていなくてはなりません。

 

今回、ドラクエを取り上げていますが、

やはりビジネスの視点で見ないわけにはいきません。

 

幸いなことに、私たちはすべてのカタカナが使えますので、

アレフガルドには叶わないまでも、自分の世界観を作り上げることができるはずです^^

 

 

最小化に強い日本人

 

余談になりますが、このドラクエの話は、

某大手掲示板のまとめサイトにあったものです。

 

その掲示板の書き込みの中に

「日本って小型化、軽量化だとどの分野でも謎の技術を発揮するよね 何でなんだろう」

というものがあり、なるほど!と膝を打ちました。

 

確かに、モーターだの医療器具だの、ジオラマだの避妊具だの(笑)、

小さい、細かい、薄いと、この手のジャンルが得意ですよね。

 

僕も何でだろうと、つい考えこんでしまいました。

 

とにかく昔から技術力が卓越していたとか、

少ない資源を活かすことに慣れているとか、理由は様々あるのでしょうが、

もっと根源的な理由として、小さなものにも神は宿るという原始的な感覚を、

我々日本人が無意識的に理解しているからではないかと思いました。

 

日本語の語彙が多いというのも、微細な違いがわかる日本人のたまもので、

何もかも最小単位が小さく、それがものづくりにも影響しているのだと思います。

 

 

今回は長々と語ってしまいました!

64kBまでだっら、確実に容量オーバーですね^^;